このブログは、オーダースーツの登竜門であるスーツ生地「カノニコ」をプロ目線でお伝えしております。ちなみにですが「カノニコ」の歴史や生産背景はこちらではほとんど語りません。生地メーカー各社の歴史や生産背景にはもちろん敬意はございますが、実際にお仕立てした際や着用した際にはその部分はそれほど重要ではないと思います。もし生地メーカーの歴史や生産背景にご興味のある方は、他のスーツ屋さんのホームページにジャンプしてご覧になられることをおすすめいたします。
我々、現場のプロのフィッターが「カノニコ」の魅力をお伝えすると
とにかく「安心で信頼のおける高品質な生地メーカー」と口を揃えて言うと思います。
・日本で（世界で？）一番販売されている紳士服地。
・コストパフォーマンスの良い、高品質の生地。
・ベーシックでありながらも上手くトレンドを取り入れている。
・自社の生地だけを織るのではなく、実は某高級生地メーカーの仕事も受けている。
上記の理由からも、特に「ファーストスーツ」には是非カノニコを候補に挙げて欲しく思います。
５〜１０年前のカノニコは普通のビジネススーツの生地といった印象が強かったですが、今はトレンド感にも富でいますのでオーダー慣れされた方々でもおっと思わせる生地が沢山ございますので、初心者から上級者までチェックして欲しい生地でございます。
こちらが今シーズンのカノニコです。
ベーシックな生地以外でトレンド感のある生地を選んでみました。
イタリアのカノニコが織ると、生地の原毛が南半球製なので仕上がりは柔らかくて滑らかです。
清涼感や耐久性ではウールシアサッカーに軍配が上がります。
夏でもご職業柄、ここ一番でスーツを着られる士業のH様のお仕立て上がりです。
カノニコの薄手のトロピカル素材で芯と肩パッドも極薄にした、軽量かつ清涼感の高い１着でございます。
結論としましては、一般的な生地は昔に作られて織られた生地の方が良い物多かった傾向がありましたが、近年のカノニコに関しましてはカノニコの企業努力の甲斐もあり、初心者から上級者まで毎シーズン必ずチェックして欲しい生地にまでランクアップされております。
装うことは素晴らしい。
どんな時代もお洒落を楽しみましょう。
大上貴司
大阪・本町・三休橋のオーダースーツ店、Zentile(ゼンティーレ)
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