そもそも、ジャケット&パンツで楽しむ「カジュアルフライデー」とは?
「カジュアルフライデー」この言葉を知っているテーラーフィッターは何人ぐらいいるのでしょうか?
カジュアルフライデーは、1980年代後半の米国で発祥しました。「金曜日は背広を脱ぎ、ネクタイを外し、ドレスダウンして、肩の力を抜いて、柔軟で自由でユニークな発想を広げる」と、米国の多くの会社が取り入れた洋装文化でした。
1990年代になるとようやく日本にも「カジュアルフライデー」が伝わり、大手企業の幹部クラスがそのトレンドを取り入れたのですが、従業員には不評で定着しなかったそうです。
要因としては、当時はまだ日本人の洋装文化の情報が少なくファッションIQが低かったので、簡単に言うと従業員の方たちは「何を着れば良いかわからない」状態でした。
どんな服装がカジュアルのトラディショナルで、どんな服装がトレンドで、どこに行けば洋服が手に入り、自分自身は何をどのように誰のために着ればいいのか・・・
現代よりも情報量が圧倒的に少ない状況でしたので、「カジュアルフライデー」と言われても何を着ればいいのか?そして上司が着ているその洋服はナウいのか?と従業員の混乱を招いたのでした。また、休みの前日に装いをカジュアルにしてリラックスして仕事をすること自体が、勤勉で真面目な日本人のメンタリティーにマッチしなかったので浸透しなかったのでは?とも言われております。
余談ですが、「カジュアルフライデー」より世の中に浸透した洋装文化は、「クールビズ」ではないでしょうか?「地球環境保護」という大義名分で推進したのは、現東京都知事の小池百合子さんが当時の環境省大臣の際に、「クール+ビズ(=ビジネス)」というキャッチーなネーミングが受け入れ易かったのではないでしょうか?当時クールビズで開発された商品はカジュアルなものが多かったそうで、結果的にスーツのカジュアル化が促進されました。この「クールビズ」については、いつかブログで詳しく触れてみたいと思っております。
今回主役のT様は、「お金のプロとして、ワインのプロのソムリエとして、新しいワインの楽しみ方を知る、お洒落でオンリーワンな存在」
優しい空気感、少年のような笑顔、お洒落でユーモア溢れるカッコイイ先輩。
そんな言葉がお似合いのT様は、日本ファイナンシャルプランナー協会認定CFP®(CFP®という資格は、相続や資産運用、税金などお金に関するあらゆる知識を備えた専門家の証)として保険代理店に勤務しながら、ソムリエの資格を取得されました。
現在は株式会社ユニオス・パートナーズをマネージメントしながら、お客様に最適な保険の提案と優秀な営業マンの次のステージ環境を用意して、営業マンの成績が上がる環境作りをして、営業マンが最優秀になるようサポートをされています。
T様は20代の頃に、バーテンダーをしていたご経験もあり、もともとお酒が好きで数年前からはワインにハマられていたそうで、ソムリエの資格取得を目指し、たまたま目にした本で、ワイン投資の存在に出会ったそうです。
ワイン投資とは、株や金と同じようにワインを資産として捉え、運用するそうです。投資なのでリスクはゼロではありませんが、年月を経るごとに熟成していくワインには、価値が上がりやすい特性があるそうなので、ヨーロッパの一部の国では知られている投資だそうです。
CFP®としての経験と知識を活かし、日本ではまだあまり知られていないワイン投資の方法や魅力について、今後もっと多くの方に伝えていきたいと考え、ワイン投資アドバイザーとしてセミナーや勉強会を開催するなど活動を構想されています。
「カジュアルフライデー用のジャケットとパンツが欲しい。」
T様から頂いたお題に、カジュアルな装いのジャケット&パンツの通称「ジャケパンスタイル」が真っ先に頭に浮かびました。
ジャケットは、T様のお好みでざっくりとしたブルー系の、千鳥格子のブークレー素材を選びました。そしてメンズファッションの王道である、男のロマンすら感じるチェックのグレー系のパンツを合わせました。
弊店に至っては、お客様から「おまかせ」と言われれば、退屈な無地の生地など選ぶことは放棄します。極限まで柄と柄が喧嘩しないように攻めるのが、ラグジュアリーマイスター、通称Zentile(ゼンティーレ)の信条でございます。
また、いい歳こいて若い男と張り合うような、ピタピタのノータックのスリムパンツを履くことは、紳士の風上に置けません。
当店オススメのインバーテッドプリーツを引っさげて、パンツの腰廻りは大人のゆとりさえ感じます。
この歳相応のスタイリングに、ダンディズムさえ感じない女子たちには、直ちにセイグッバイでございます。
お尻に吸い付くような後ろからのパンツのシルエットは、まさに美尻ラインでSOファンタスティック。
「シャツは普通の白でいい?」
「Noーーーー!」
ここでシャツ選びで手を抜いては意味がありません。
今回のような冬のコーデには、生成りのオフホワイトの少し起毛しているコーデュロイがおすすめです。ネクタイも気を抜かずに、冬素材のウールプリントタイで、しっかりとタイドアップしましょう。
「ブルー系の生地に合う、ブルーのボタンがございません・・・」
「なにぃ?無ければ作れ、ホトトギス!(ホトトギスと言いたいだけで意味はありません)」
当店では、生地に合わせて貝のボタンを、お好みのお色目に染色させていただいております。
天然の貝が持つ虹色のオーロラに、鮮やかなブルーが加わり独特の輝きを放っております。
グルメが好きなこの二人のあるある風景です。
「あの飲食店さん・・・どうかな?」
「雰囲気良さそうやし、美味しそうちゃいます?」
この二人がオオガミミシュランガイドの、覆面調査員として飲食店を訪れた日には、どうぞ店主の方は優しく接して上げて下さいませ。
大阪・南船場・心斎橋のオーダースーツ店、Zentile(ゼンティーレ)
ご予約・お問合せはお電話またはメールでお承りしております。
OPEN:11:00〜19:00 (ご予約優先制)
CLOSE:2018年11月は無休となっております。
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オーダープライス
☆オーダースーツ(2P) ¥75,000〜
☆オーダースリーピーススーツ(3P) ¥85,000〜
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現在の納期 30日〜(繁忙期や生地の仕入れにより前後がございます。また、お急ぎの方はご相談ください)